子供がうまれて、子育てをはじめてみると実に様々な問題に直面します。
乳児のうちはミルクを飲んでくれないとか、寝かせてもすぐに起きてしまう…というところからはじまって、子供が大きくなるにつれて問題の種類も変わってきます。
子供に自我が芽生えはじめると、親が子供にしてあげることよりも子供の自主性による問題が起こるようになります。
それはつまり、子供がいろいろ自分でやりたがる…ということです。
親から見れば、小さな子供にできることはほとんどありません。
子供が何かやりたがったときに「あなたにはまだ早いよ」と言ってしまうことも多いでしょう。
ですが、本当にそれでよいのでしょうか?
そもそも「早い」と誰が決めたのでしょうか?
「あなたにはまだ早い」は子供の可能性を潰す
親が子供の可能性を奪う…こんな話を聞いたことはありませんか?
子供が何かやりたがったときに「あなたにはまだ早い」という言葉は子供にどのような影響を与えるのでしょうか?
根本的に、この言葉は禁止語です。何かをしてはいけないと禁止する言葉なのです。
禁止語を受け取った子供は、自分で自分の行動を制限するようになります。
自分で自分の行動を制限するということは、子供がなにかにチャレンジすることを制限することにも繋がります。
自分でチャレンジを制限することが当たり前になってしまった子供は、それだけで可能性が狭くなってしまいます。
言葉の威力は強烈です。
「あなたにはまだ早い」
こんな、子供に向かって誰でも言ってしまいそうな言葉でも、子供の可能性を壊してしまういりょ
子供にかける言葉を変える
しかし、そうは言っても本当に「まだ早い」ことなんていくらでもあると思います。
そんなときは言葉を変えてみましょう。
つまり、禁止語にならない表現にするのです。
「まだ早い」という言葉は、禁止語であると同時に「あなたには能力が無い」と言っているのと同じことです。
そういう言葉を使わず、禁止語にならない表現に変えるのがよいのではないでしょうか。
たとえば、「じゃあ今度一緒にやってみようか」と言ってみるのはどうでしょう。
これなら、子供の能力を認めつつ禁止語にもならない表現になると思います。
言葉は言い方ひとつで随分変わるのがおわかりではないでしょうか。僕はこのように、子供にかける言葉はいつも慎重に選んでいます。
「あなたにはまだ早い」ことなど無い
それにしても一体全体、「あなたにはまだ早い」などと誰が決めているのでしょう。
世界には飛び級で大学に行く子供もいるというのに、本当に「まだ早い」などということがあるのでしょうか?
「あなたにはまだ早い」…という言葉。
これはよく考えてみればわかることですが、単なる親の主観であり”思い込み”というものです。
単なる親の主観であり思い込みであれば、子供がやりたがることはどんどん挑戦させる姿勢が大切ではないでしょうか?
その時に親がなすべきことは、危険を排除して子供を見守ることだと思います。
たとえば、1歳9ヶ月のうちの子には、最近食器洗いを教え始めました。
これも子供自身が「あらいもの、あらいもの」といって興味を示していたのでやらせはじめたわけです。
やらせてみると作業は遅くなるし、水はぶちまけるし、正直言って手間が増えます。
でも、それでも子供にチャレンジさせること自体が大切だと思うし、僕は無意味に子供の行動を制限したくないのです。
だから包丁など危ないものだけ片付けて、きちんと横についてあげて子供を見守りつつ洗い物をさせています。
対象年齢は無視する
子供に「まだ早い」と言ってしまいがちなものに、おもちゃや絵本などの対象年齢があります。
僕は、これは完全に無視しています。
たとえば1歳9ヶ月のうちの子が大好きなプラレールは対象年齢3歳です。
もちろんまだ自分でまともなコースを組むことはできませんが、電車のスイッチを入れて走らせたり、レールを繋げたりして遊んでいます。
絵本にしても同様で、対象年齢を無視してどんなジャンルの絵本でも読ませています。
たとえば対象年齢2~5歳のひらがなの絵本を与えて、一緒にひらがなのお勉強をしたりしています。
すると50音のひらがなのほとんどを覚えてしまいました。
ただし、対象年齢を無視するということはそれなりの危険も伴うわけです。
玩具などの対象年齢にはそれなりの理由があって、小さな部品などがあるものは対象年齢が高めになっています。
これは子供が口に入れて飲み込んだりしないようにそうなっているわけです。
ですから、対象年齢を無視していろいろなものを与える場合は、親がしっかりと見守りつつ一緒に遊ぶ…ということがやはり大切になるのです。
ともかく大切なのは「一緒にやる」ということだと思います。
対象年齢を無視していろいろなものを与えて、親も「一緒に楽しむ」。
この心構えをもって接しているからこそ、僕の子育てライフは充実したものになっているのだと実感しています。
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