子育てをはじめてみて気付くのは、今まで自分が蓄えてきた知識や経験とはまったく別のものが必要とされることです。
離乳食はどうすればいいのか、子供にどのように接すればよいのか…などなど、挙げればきりがないほどです。
もちろん、無知なまま育児をするわけにもいかないので自分の親に聞いてみたりするわけですが、親が同居しているわけではないのでいつでも聞ける環境ではありません。
そんなときに頼りにしがちなのが、やっぱりネットですよね。
わからないこと、困ったことがあれば検索すればすぐに答えが返ってきます。
しかし、このネットというのも困りもので、実に大量の情報が得られるため混乱してしまうのですよね。
あっちの記事ではこう言っているけど、こっちの記事ではこう言っている…。
いったいどれが正解なんだ…?!
というように、大量の情報に呑まれてストレスになってしまいます。
ネットの情報は参考程度に!鵜呑みにすればストレスの元です
まず、大前提として踏まえておくべきことがあります。
それは「ネットの情報は正解が書いてあるわけではない」ということです。
言われてみれば当たり前のことなのですが、調べ物があってネットの記事を読んでいるときには、このことをついつい忘れてしまっているのではないでしょうか?
絶対に必ずネットの記事に書いてあった通りにしようとすればするほど疲れます。
ネットの記事に書いてあることが間違っているとは言いませんが、そこに書かれていることを金科玉条のごとく守ろうとするのは大変な誤謬だと言わざるを得ません。
たとえば「赤ちゃんにミルクを飲ませたあとはゲップさせなければいけない」というようなことが書いてあったとしましょう。
けれど、赤ちゃんは毎回必ずゲップをしてくれるわけではありませんよね。
だから、そんなときは「まあ、いっか」と割り切ることが大切です。
子供の発達には個人差がある
これも当たり前のことかもしれませんが、しかしネットの記事に振り回されがちなことであることも確かです。
例えばある新米お母さんは、我が子が1歳半になってもまだ歩かないと心配していました。
それというのも、「赤ちゃんは大体1歳半くらいまでには歩くようになる」と、ネットの記事で見たからだと言うのです。
しかし、僕は3歳になって初めて歩き始めたという人も知っていますし、2歳くらいまで歩かない子もそれなりにいます。
こんなことは今更ここで僕が言わなくても、誰でもわかっていることでしょう。
赤ちゃんがいつから歩くか、なんてことは個人差があるのは常識なわけです。
しかし、一人きりで子育てをして、頼れるのはネットの記事だけ…という状況だとその記事の内容に振り回されてストレスや不安のもとになる…ということも現実に起こり得るわけです。
ですので、やっぱりネットの記事は参考程度にしておきましょう。
ネットには正解が書いてあるわけではありません。このことを肝に銘じてネットの記事を読むようにしてください。
自分の頭で考えることも大切です
我が子に何かあれば手元にあるスマホを開いて検索する…こんなのが当たり前になっているお父さんお母さんは多いと思います。
子供が離乳食を食べないので不安になり、ネットで検索して結局答えが得られず、病院で診てもらったという話も聞いたことがあります。
このケースで注目していただきたいのは「何ひとつ自分で考えていない」ということです。
自分で考えたことがあるとすれば、ネットや医者に答えを求めることにした…ということくらいでしょうか。
子供が離乳食を食べない…それは確かに不安かもしれません。
でも、それをネット検索して答えが得られるでしょうか?医者に相談して正解を教えてもらえるでしょうか?
そもそも、誰かに答えを与えてもらうことに慣れきっていませんか?
離乳食が嫌いな子もいるし、単にまずいから食べないといった理由も考えられます。
赤ちゃんは離乳食がはじまるまで母乳かミルクしか口にしないわけで、そこにいきなり全然違うものが口に運ばれてきたら拒否もするでしょう。
離乳食を食べない理由なんてゴマンと考えられるわけです。
であれば、根気よく離乳食を食べさせ続けるとか、作り方を変えるとか、やれることはいくらでもあるはずです。
誰かに答えを与えてもらおうとする前に、まずは自分の頭で考えてやってみることが大切なのではないでしょうか?
確かに今の世の中でネットの情報を頼りにしない生活などありえないと思います。
しかし、そこには「正解が書いてあるわけではない」ということもしっかりと肝に銘じておくべきだと僕は考えます。
この記事を含めてネットの情報はほどほどに。参考程度にしておきましょう。
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