医師・作家の川嶋朗氏の公演から「お任せ医療は日本を滅ぼす」と題して何回かに分けて、お話をご紹介させていただこうと思います。
今回は第一回目、「風邪とガンは医者には治せない」というテーマ。
風邪とガン…私達にとってどちらも身近な病気です。風邪なんて、かかったことがない人はいないんじゃないでしょうか。
でも、これだけ身近な病気であるにも関わらず、お医者さんには治せない…と川嶋氏はいうのです。
それはなぜでしょうか。お話を聞いてみることにいたしましょう。
風邪ほど悩ましい 病気はない
風邪、皆さん引かれますよね。何故(どこが)悩 ましいのでしょう?
風邪は患者さんにとって治る病気です。しかし、医者には治せないという のが脳ましいところです。
ところで、風邪はどういう病気か?と聞かれて も、意外に答えることが難しい病気です。 結論(正解)から一矛つと、風邪は80%、90%がウイ ルスによる上気道炎です。
風邪を引くと、鼻水、咳、 発熱などの症状が出ます。風邪はざっとそんな病 気ですが、必ずと言っていいほど治る病気です。
風邪のウイルスに効く薬はない
さて、そのウイルスを殺す薬がないのが実情です。インフルエンザに効く薬はありますが、風邪 のウイルスに効く薬はありません。
じゃあ、風邪薬は何か?
風邪の症状を抑えるための薬です。
鼻 水、咳、熱を止めてしまうのが風邪薬の役目で、決して風邪そのものを治してはいません。
風邪を引いて熱が出るのは、早く治すためなのです。熱が出ると我々もしんどいですが、ウイル スはもつとしんどくて、熱があればあるほど、ウ イルスは早く死んでしまいます。
しかし、こういう働きを医療行為で下げてしまい、治りにくくしているのです。
つまり、医者にとって(漢方薬を使う医者は例外)風邪は治せない病気です。
治る病気なのに、なぜ治せない医者にかかるのでしょうか?
おかしくないですか?
治せない医者にお金を払って診てもらう。こんなバカなことありますか?
医者にガンは治せない
ところで、ガン患者さんは、ガンは(死ぬこともある)恐い病気ですから、「治りますか?」 と聞きます。
すると、医者は「いや手術では取り切れません」と言います。
こんなこと当たり前ですが、敢えて こんなことを言われると落ち込んでしまいます。
また別の医者は「この薬で延命が可能です」と言いますが、実はこれも当たり前のことです。
残念ながら、私たちの死亡率は100%です。
不老不死にする薬なんかどこにもないので、すべての治療は延命(行為)ということになります。
医者なら治せるような気がして病院に行きますが、延命させることはできても医者にガンは治せません。
もう、いよいよとなると、「何もやることはありませんから、緩和ケアに移りましょう」と言ってさらに落ち込ませる。
神経症にしてしまうのは得意です。
医者は 「私の知る限り現時点では治せない」と 言うべき
医者の非常に高飛車なこの言葉ですが、そこには二つの枕詞が足りない。
正しくは「私の知る限り現時点では」をつけなくてはいけない。
この言葉があるだけで患者さんの受ける印象は、かなり違ってきます。
他の先生だったら何かいい方法を知っているかもしれないし、今後いい治療法が出てくるか もしれないと、希望を失わずにすむのです。
健康食品や代替医療は無効か?
患者さんは、西洋医学に希望がなくなると、「健康食品とか代替医療はどうでしょうか?」と聞きます。
すると、ある医者は…
①「無効ですから止めてください」
と言います。ただ、無効ということば、これを証明するのは 大変難しい。
全てを知らないで無効ということはできない。1個でも有効な作用があったら無効とは言えなくなってしまいます。
また…
②「どうぞご勝手に」
という医者。これは無責任者の典型。
健康食品というのは、「薬」と同じ経路で働き、薬の効果を強めたり弱めたりすることかあり得る。
何も知らないでご勝手にということは危険な行為です。
③「そんなことするなら私は診ません」
と言われ、これで何となく医者と患者に主従関係ができてしまいます。
皆さん、診てもらえないといやだなと思うかも知れませんが、そんな医者、診てもらわなければいいのです。
実は、この言葉を言わせてしまう責任は思者さん側にもあります。
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