子育て

子どものYouTubeチャンネルを開設して素敵な人の輪を作りたい

最近、僕は撮りためていた我が子の動画を編集してYouTubeにアップしはじめました。
5分ほどの短編動画をたくさんアップしていく予定です。ぜひご覧いただければと思います。

>YouTubeチャンネルを見る

 

さて、簡単にチャンネルの紹介をさせていただいたところで、この記事の本題に入りたいと思います。
僕が子供のYouTubeチャンネルを開設したのにはいくつか理由があります。

 

YouTubeというと最近は”稼げる”とかで話題になることが多いですが、それはYouTubeの価値のほんの一部でしかありません。
YouTubeはコミュニティ形成手段として捉えることが大切です。

 

子育てをしていく上でコミュニティというのは非常に重要です。
なぜなら、我々は人間であり、人間は人と人との関係性の中にあってはじめて人間たりえるからです。

 

このことはアドラーも指摘していたわけですが、人生において最も重要なファクターは人間関係です。
となれば、人と人とが集まるコミュニティは”人間の子供”を育てていくうえで重要であることは自明です。

 

 


瀕死状態のリアルコミュニティ

さて、ここでひとつ僕の子供の頃の話をさせてほしいと思います。
僕は大阪で生まれ育ちました。1984年生まれですから、僕が子供時代を過ごしたのは1990年代前半ということになります。

 

このころは、僕が住んでいた家の周りには同年代の子どもがたくさん住んでいました。
また、同じ町内の人は名前も知っている人が多く、近所のおじさんによく遊んでもらった記憶があります。

 

向かいの家には新見さんというご一家が暮らす家があり、このご一家は文化住宅3部屋ぶんをぶち抜いた広い家に住んでいました。
新見さんの家のお子様は僕よりもだいぶ上で、当時もう20代だったと思います。このご一家にも良くしていただいて勝手に家に上がり込んで遊んだりしたのは良い思い出です。

 

ほかにも近所のおじさんの家に勝手に上がり込んだり、隣の家に近所の子どもが集まってみんなで遊んだり…。
近くのちょっとした広場に行くと必ず誰か知っている子どもがいました。

 

しかも、各人のパーソナリティも各々が把握していました。
あそこの家の上の子は勉強が得意で妹は運動が好きだとか、どういう性格をしているとか、コミュニティ内の各人が各々の人となりを承知していたわけです。

 

約30年前の僕の幼少時代は地域にリアルコミュニティがしっかりと存在して、それが実に活発だった。ですが今はどうでしょうか。
僕は子育てをはじめて実感しているのは、かつて僕が育ったような地域のリアルコミュニティはもはや死滅したといってもいい現実です。

 

僕はマンションに住んでいますが、同じフロアの人の名前を知りません。
住民同士の交流もほぼゼロで、関わりといえばエントランスやエレベーターで挨拶をする程度のものです。
このマンションには小さな子どもがいる子育て世代が多いのにこの状態なのです。

 

僕が子どもだったころから約30年…この間に一体どのような変化があったのでしょうか?

 

 


コミュニティの場はネットに移動している

この約30年の間にあった大きな変化といえば、いうまでもなくインターネットの登場です。
僕が子供の頃はネットというものはありませんでした。

 

1995年にWindows95が発売され、日本でも一気にパソコンの普及が進んだわけですが僕が”インターネット”なる言葉を知ったのもちょうどこの頃でした。
アメリカでは1994年にAmazon、1998年にGoogleが創業し、まさにこの頃にインターネットの”ビッグバン”が起こっていたわけです。

 

ただし、この頃のインターネットはコンピュータ関連の高いスキルを持つ人のみが発信することができる、いわば一方通行のメディアでした。
この状況が大きく変わったのは2007年のこと。この年の1月9日にアメリカで初代iPhoneが発売されたことはインターネットそのものに大きな変化をもたらしました。

 

つまり、スマートフォンは特別なスキルの無い人でも容易に操作することができるため、それまで”オタクのおもちゃ”に過ぎなかったコンピュータを全ての人が持つ時代が到来したというわけです。

 

iPhoneに代表されるスマートフォンは爆発的に普及し、その波に乗ってソーシャルメディア(SNS)も普及していきました。
このSNSの普及をもって、それまでのインターネットから”バージョンアップ”を果たしたという意味をこめて「インターネット2.0」と呼ばれるようになりました。

 

この「インターネット2.0」の大きな特徴は、SNSのアカウントを作るだけで誰でも発信できる”双方向のメディア”であるということです。
今やこのような説明をすること自体が野暮なくらいに常識となったことですが、この約30年の間に起こった大きな変化…つまりここ30年の歴史において最も重要な出来事であることも確かです。

 

誰でも発信できるメディアを誰もが持つ時代となったいま、人々のコミュニティはオンライン上に急速に移行しつつあります。
地域のリアルコミュニティで近所の人と関わる代わりに、オンライン上で同じ時間を過ごす人が多くなったわけです。

 

つまり、どういうことか?

 

一人の人間が持つ時間は1日24時間。これは30年前も今も、そして30年後も変わることはありません。
しかし、その24時間をどこで過ごすかが変化している…というわけなのです。

 

 


ネット上に子供を取り巻く人の輪を作る

さて、今までの話をふまえて、子どもをとりまくコミュニティがどうなっているのか…を考えてみましょう。
もはや誰でも分かっていることでしょうが、今の子どもはネット上で多くの時間を過ごします。

 

ということは、子どもが関わるコミュニティ…つまり人間関係を築く場もまたネット上が主要な場となっています。
いずれ子どもは遅かれ早かれインターネット上のコミュニティに関わっていくことになるわけです。

 

そうなったとき、すでに子ども自身が関わっているコミュニティが存在していれば、子どもにとっての居場所がひとつ増えるのではないかと思うのです。

 

子ども自身の性格や特技など子ども自身の人となりを知っている人たちが多く居て、しかも小さい頃から見守ってきた人もいる。
そんな家族のようなコミュニティを作ることができれば、子どもだけでなくそこに関わる人たちとも幸せを分かち合えるのではないでしょうか。

 

かつて存在した地域のリアルコミュニティには、地域の人々が子どもたちをみんなで見守って育てているという感覚がありました。
他の家の子どもでも”よその子”ではなく、地域の子どもとしてみんなで育てているような感覚です。
そうした、人と人とのぬくもりを感じる繋がりが確かにあったのです。

 

僕はそんな、素敵な人の輪を作っていきたい。
そんな想いでこのたび子どものYouTubeチャンネルを作ったというわけです。

 

それでは最後にもう一度、僕が作った「みなぽんチャンネル」をご紹介して、この記事を終わりにさせていただきたいと思います。

 

>みなぽんチャンネルを見る

 

 

 

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